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【FP2級が計算】カバードコールETF5つの配分パターン別、1000万〜5000万円の月額・年間配当収入シミュレーション

「カバードコールETFに1,000万円投資したら、実際いくら配当が入ってくるのか」

この問いに、具体的な数字で答えてくれる記事はほとんどありません。

この記事では、5つの代表的な配分パターンについて、投資額1,000万円から5,000万円まで1,000万円刻みで、月額・年間の配当収入(税引後)をすべて数字で公開します。

  • 5つの配分パターン別、投資額ごとの配当収入シミュレーション
  • 「通常想定」と「2割減(保守的シナリオ)」の両方で計算
  • 各パターンの特徴と、どんな人に向いているか

すべて経費率を控除した実質利回りをベースに、税引後の手取り額で計算しています。「これくらいの資産があれば、これくらいの配当が入る」という具体的なイメージを持っていただける記事を目指しました。

各銘柄の詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
→【関連記事】カバードコールETFとは?【初心者向け】

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目次

5つの配分パターン×1,000万円投資した場合の早見表

5パターン別1000万円投資した場合の月額配当(税引後)早見表

まずは全体像を把握していただくため、1,000万円を投資した場合の月額配当収入(税引後)を5パターン横並びで見てみましょう。

  • ①7銘柄分散型:月額配当(通常)約8.9万円/(2割減)約7.1万円
  • ②QQQI・SPYI均等型:月額配当(通常)約7.6万円/(2割減)約6.1万円
  • ③QQQI・SPYI・453A型:月額配当(通常)約6.8万円/(2割減)約5.4万円
  • ④QQQI集中型【超攻め】:月額配当(通常)約8.8万円/(2割減)約7.0万円
  • ⑤SPYI集中型:月額配当(通常)約6.4万円/(2割減)約5.2万円

同じ1,000万円でも、配分によって月額で2万円以上の差が生まれます。この差がなぜ生まれるのか、各パターンを詳しく見ていきましょう。

計算の前提:経費率控除後・税引後の実質利回りで算出

この記事の数字は、以下の前提で計算しています。

  • QQQI:公表分配利回り約16%→経費率控除後の想定年利15%(通常)/12%(2割減)
  • SPYI:公表分配利回り約12%→経費率控除後の想定年利11%(通常)/8.8%(2割減)
  • JEPI:公表分配利回り約8%→経費率控除後の想定年利7.6%(通常)/6.1%(2割減)
  • JEPQ:公表分配利回り約10%→経費率控除後の想定年利9.6%(通常)/7.7%(2割減)
  • AIPI:公表分配利回り約35%→経費率控除後の想定年利34%(通常)/27.2%(2割減)
  • CEPI:公表分配利回り約41%→経費率控除後の想定年利40%(通常)/32%(2割減)
  • 453A:想定利回り約8%→8%(通常)/6.4%(2割減)

税引後については、米国ETF(QQQI・SPYI・JEPI・JEPQ・AIPI・CEPI)は米国源泉税10%+国内課税を考慮し実質手取り約70%、453A(東証上場)は国内課税のみのため実質手取り約80%として計算しています。

通常シナリオと2割減シナリオの2パターンで計算する理由

カバードコールETFの分配利回りは、相場環境(特にVIX=市場の恐怖指数)によって変動します。

相場が安定し配当が現在の水準で続く「通常シナリオ」と、相場の落ち着きにより配当が2割程度減少する「2割減シナリオ」の両方を示すことで、楽観的な数字だけに惑わされず、保守的に見積もった場合のイメージも持っていただけるようにしています。

配分①:7銘柄分散型(QQQI3・SPYI2・JEPQ2・JEPI1・AIPI1・CEPI0.5・453A0.5)

カバードコールETF配分①7銘柄分散型の構成円グラフ

このパターンは、QQQI・SPYI・JEPQ・JEPI・AIPI・CEPI・453Aの7銘柄に分散させる配分です。

1,000万〜5,000万円の月額・年額配当収入

  • 1,000万円:月額8.9万円/年額107万円(通常)、月額7.1万円/年額85万円(2割減)
  • 2,000万円:月額17.8万円/年額214万円(通常)、月額14.2万円/年額170万円(2割減)
  • 3,000万円:月額26.8万円/年額321万円(通常)、月額21.3万円/年額255万円(2割減)
  • 4,000万円:月額35.7万円/年額428万円(通常)、月額28.3万円/年額340万円(2割減)
  • 5,000万円:月額44.6万円/年額535万円(通常)、月額35.4万円/年額425万円(2割減)

このパターンの特徴と向いている人

7銘柄に分散することで、単一銘柄の急落リスクを抑えながら、AIPI・CEPIという高利回り銘柄も少量取り入れることで全体の利回りを高めています。

このパターンは「分散によるリスク低減と、ある程度の利回りの両立」を重視する方に向いています。記事14・19で解説した、私自身が実際に採用している配分に近い考え方です。

この配分を実際に購入した記録はこちらで公開しています。
→【関連記事】FX失敗した40代が月20万円の配当収入を目指してカバードコールETFを買い始めた話

配分②:QQQI・SPYI均等型(5:5)

このパターンは、NEOS社のQQQI(NASDAQ100系)とSPYI(S&P500系)を均等に組み合わせる配分です。

1,000万〜5,000万円の月額・年額配当収入

  • 1,000万円:月額7.6万円/年額91万円(通常)、月額6.1万円/年額73万円(2割減)
  • 2,000万円:月額15.2万円/年額182万円(通常)、月額12.2万円/年額146万円(2割減)
  • 3,000万円:月額22.8万円/年額273万円(通常)、月額18.3万円/年額219万円(2割減)
  • 4,000万円:月額30.3万円/年額364万円(通常)、月額24.3万円/年額292万円(2割減)
  • 5,000万円:月額37.9万円/年額455万円(通常)、月額30.4万円/年額365万円(2割減)

このパターンの特徴と向いている人

同じ運用会社(NEOS)の2銘柄のみで構成するため、管理がシンプルです。NASDAQ100(QQQI)とS&P500(SPYI)という異なる指数に分散しているため、テクノロジー集中リスクをある程度抑えられます。

「銘柄数を増やしすぎず、シンプルに管理したい」という方に向いています。

配分③:QQQI・SPYI・453A型(3:4:3)

このパターンは、米国ETF(QQQI・SPYI)に加えて、東証上場の453Aを組み合わせる配分です。

1,000万〜5,000万円の月額・年額配当収入

  • 1,000万円:月額6.8万円/年額82万円(通常)、月額5.4万円/年額65万円(2割減)
  • 2,000万円:月額13.7万円/年額164万円(通常)、月額10.8万円/年額130万円(2割減)
  • 3,000万円:月額20.5万円/年額246万円(通常)、月額16.3万円/年額195万円(2割減)
  • 4,000万円:月額27.3万円/年額328万円(通常)、月額21.7万円/年額260万円(2割減)
  • 5,000万円:月額34.2万円/年額410万円(通常)、月額27.1万円/年額325万円(2割減)

このパターンの特徴と向いている人

453Aは東証上場のため、米国源泉税がかからず、国内課税のみで済むという税制上のメリットがあります。また円建てで取引できるため、為替変動の影響を一部抑えられます。

「米国ETFだけに依存せず、国内上場ETFも組み込んでバランスを取りたい」という方に向いています。5パターンの中では利回りは控えめですが、税制・為替面での安心感を重視する設計です。

配分④:QQQI集中型【超攻め】(10)

カバードコールETF配分④⑤集中型のリスク警告図

このパターンは、QQQI1銘柄に資産すべてを集中させる、最も攻めた配分です。

1,000万〜5,000万円の月額・年額配当収入

  • 1,000万円:月額8.8万円/年額105万円(通常)、月額7.0万円/年額84万円(2割減)
  • 2,000万円:月額17.5万円/年額210万円(通常)、月額14.0万円/年額168万円(2割減)
  • 3,000万円:月額26.3万円/年額315万円(通常)、月額21.0万円/年額252万円(2割減)
  • 4,000万円:月額35.0万円/年額420万円(通常)、月額28.0万円/年額336万円(2割減)
  • 5,000万円:月額43.8万円/年額525万円(通常)、月額35.0万円/年額420万円(2割減)

このパターンの特徴と向いている人・リスク

QQQI単独であれば管理は非常にシンプルですが、これは「分散」という投資の基本原則を完全に放棄した配分です。

QQQIが何らかの理由で大幅に値下がりした場合、ポートフォリオ全体がそのまま影響を受けます。単一銘柄リスク・NASDAQ100集中リスクを十分に理解し、許容できる方以外には推奨しません。「超攻め」という名称通り、リスクを正確に理解した上での選択が前提です。

配分⑤:SPYI集中型(10)

このパターンは、SPYI1銘柄に資産すべてを集中させる配分です。

1,000万〜5,000万円の月額・年額配当収入

  • 1,000万円:月額6.4万円/年額77万円(通常)、月額5.2万円/年額62万円(2割減)
  • 2,000万円:月額12.8万円/年額154万円(通常)、月額10.3万円/年額124万円(2割減)
  • 3,000万円:月額19.3万円/年額231万円(通常)、月額15.5万円/年額186万円(2割減)
  • 4,000万円:月額25.7万円/年額308万円(通常)、月額20.7万円/年額248万円(2割減)
  • 5,000万円:月額32.1万円/年額385万円(通常)、月額25.8万円/年額310万円(2割減)

このパターンの特徴と向いている人

SPYIはS&P500ベースのため、QQQI(NASDAQ100ベース)より値動きが比較的緩やかな傾向があります。配分④(QQQI集中)と比べると利回りは下がりますが、単一銘柄であってもボラティリティを抑えたい方に向いています。

それでも単一銘柄である以上、分散効果は得られません。あくまで「相対的に守りを意識した攻めの配分」という位置づけです。

5パターン比較:あなたに合うのはどれか

リスク許容度別の選び方

  • リスク許容度が低い(分散重視)方:配分① 7銘柄分散型
  • リスク許容度が中程度(シンプル管理)の方:配分② QQQI・SPYI均等型
  • リスク許容度が中程度(税制・為替も考慮)の方:配分③ QQQI・SPYI・453A型
  • リスク許容度が高い(利回り最優先)方:配分④ QQQI集中型
  • リスク許容度が中〜高(単一銘柄だが守り重視)の方:配分⑤ SPYI集中型

FP2級保有者としてのアドバイス

この記事で紹介した5パターンの中で、私が個人的に最もバランスが良いと考えるのは配分①(7銘柄分散型)です。

単一銘柄に集中させる配分④・⑤は、シミュレーション上の数字は魅力的に見えますが、実際の運用では「その銘柄に何かあったらどうするか」という視点が欠けています。記事14〜20で解説してきた通り、カバードコールETFには銘柄ごとに異なるリスク(ROC比率・運用歴・原資産の特性)があるため、複数銘柄に分散することが、長期的に安定した配当収入を得るための合理的な選択だと考えています。

よくある質問(FAQ)

Q:この記事の利回りはどのくらい正確ですか?

A:記事作成時点の公表分配利回りを基準に、経費率を控除した実質利回りで計算しています。ただしカバードコールETFの分配利回りは相場環境によって変動するため、将来の配当額を保証するものではありません。「通常シナリオ」「2割減シナリオ」の両方を参考に、保守的に見積もることをおすすめします。

Q:1,000万円未満の場合はどう計算すればいいですか?

A:記事内の月額・年額配当収入を、投資額の比率に応じて単純に割り算していただければ概算できます。例えば配分①で500万円投資する場合、1,000万円の数字(月額8.9万円)の半分、約4.5万円が目安になります。

Q:5,000万円以上投資する場合はどうなりますか?

A:基本的には記事内の数字に比例して増加します。例えば配分①で1億円投資する場合、5,000万円の数字(月額44.6万円)の2倍、約89万円が目安になります。

4%取り崩し戦略との比較については以下の記事で詳しく解説しています。
→【関連記事】【FP2級が比較】4%取り崩しvs配当収入、月20万円を得るために必要な資産はどちらが少ないか

まとめ:配分次第で配当額は大きく変わる

  • 同じ1,000万円でも、配分によって月額配当は2万円以上の差が生まれる
  • 経費率控除後・税引後の実質利回りで計算することが現実的な見積もりの鍵
  • 「通常シナリオ」「2割減シナリオ」の両方を見ておくことで保守的な計画が立てられる
  • 単一銘柄集中型(配分④⑤)は利回りが高く見えるが分散効果がない点に注意
  • 分散型(配分①)は利回りと安定性のバランスが取れた選択肢

「自分の資産でいくらの配当が入るか」を具体的にイメージできれば、資産運用の計画もより現実的になります。

この記事の数字を参考に、自分に合った配分を考えるきっかけにしていただければ幸いです。

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航海(こうかい)

免責事項
当ブログの情報は筆者個人の経験・見解にもとづくものです。本記事の配当シミュレーションは記事作成時点の公表分配利回りを基準とした参考値であり、将来の配当額を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いします。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人

40代でFP2級・簿記2級を取得。FXで数百万円の損失を経験後、正しい資産運用に切り替え、カバードコールETFの配当収入でFIREを目指しています。このブログではリアルな資産運用の軌跡を発信しています。

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