QQQIとは、ナスダック100に投資しながらコールオプションを売り、その代金を毎月の分配金として配るETFです。運用会社はNEOS、正式名称は「NEOS Nasdaq-100 ハイ・インカムETF」。直近の分配金から単純計算した利回りは年約14%です。
私はこのQQQIを220株持っています。取得総額1,892,424円。2026年7月11日時点の評価損益は+112,402円(+5.94%)です。ネットで「QQQIとは」を調べると比較記事ばかりで、実際に持っている人が中身と税金を書いた記事が見つかりませんでした。だからこの記事は、自分の口座のスクリーンショットの数字だけで書きます。
私は40代、FXで損を出した経験からFP2級を取り、いまはカバードコールETFでFIREを目指しています(ペンネーム:航海)。
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結論:QQQIとは「ナスダック100の値上がりを一部あきらめて毎月の現金を取る」ETF
QQQIの仕組みは1行で言えます。ナスダック100の株を持ち、その上値を売って現金に換えている、それだけです。
コールオプションを売ると、買い手から「オプション料」を受け取れます。その代わり、株価が大きく上がったときの値上がり益は途中で頭打ちになります。QQQIはこのオプション料を原資に、毎月分配金を出します。
つまりQQQIは、値上がりを狙う商品ではありません。値上がりの一部を毎月の現金に変換する商品です。ここを取り違えると「思ったより増えない」と後悔します。
カバードコール戦略そのものの基礎は「カバードコールETFとは?【初心者向け】」で解説しています。仕組みから知りたい人は先にそちらを読んでください。
QQQIの基本情報|運用会社・ベンチマーク・分配は「毎月」
QQQIの基本は次のとおりです。
- 正式名称:NEOS Nasdaq-100 ハイ・インカムETF
- ティッカー:QQQI
- 運用会社:NEOS Investments
- 対象指数:ナスダック100
- 戦略:指数を保有し、コールオプションを売る(カバードコール)
- 分配:毎月
- 上場市場:米国(日本の証券会社では外国株式として買える)
分配は毎月です。同じカバードコール系でもAIPI・CEPIは毎週分配に変更されましたが、QQQIは毎週ではありません。ここは私自身が一度混同したところなので、はっきり書いておきます。AIPI・CEPIの週次変更については「AIPI・CEPIが毎週分配に変更」にまとめました。
QQQIの利回りは年約14%|私の220株が実際にいくら受け取ったか
数字を出します。2026年6月22日入金分の私の実績です。
- 1株あたり分配金:0.6572ドル
- 保有株数:220株
- 分配金合計(税引前):144.58ドル
- 受取金額(税引後):103.70ドル
1株0.6572ドルを12か月続いたと仮定すると、年間7.89ドル。2026年7月11日時点の株価56.36ドルに対して、年利回りは約14.0%です。ただしこれは直近1回を12倍しただけの単純計算で、分配額は毎月変わります。「年14%が確約されている」という意味ではありません。
株価56.36ドルは、1ドル約162円換算(2026年7月時点)で1株あたりおよそ9,100円です。私の平均取得価額は8,601.93円でしたから、1株あたり500円ほどの含み益が出ている計算になります。為替が動けば円換算の金額も変わります。
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税引前144.58ドルが手取り103.70ドルになる|約28%引かれる理由
QQQIを日本から買うとき、一番見落とされているのが税金です。

私の口座では、税引前144.58ドルの分配金が、手取り103.70ドルになりました。引かれたのは40.88ドル、率にして約28%です。内訳は米国での源泉徴収10%と、日本での課税20.315%。二段階で引かれるため、合計で約28%になります。
利回り14%は税引前の数字です。手取りベースでは約10%と考えておくのが現実的です。
米国で引かれた10%は、確定申告の外国税額控除で取り戻せる可能性があります。ただし控除には限度額があり、全額が戻るとは限りません。NISA口座で受け取った分配金は外国税額控除の対象外です。
「ROCなら非課税」は日本の投資家には当てはまらない
ここは特に注意してください。
QQQIの分配金は、公式開示(19a-1)を見るとROC(元本払い戻し)がほぼ100%です。米国の投資家にとってROCは課税が繰り延べられる扱いになります。この話がそのまま日本語で紹介され、「QQQIの分配金は非課税」と誤解されることがあります。
日本の居住者には当てはまりません。特定口座で受け取る米国ETFの分配金は、ROCが100%でも全額が配当として課税されます。私の実測がその証拠です。144.58ドルから40.88ドルが引かれました。ROCだから引かれなかった、ということは起きていません。
「特別分配金は非課税」というルールは日本の投資信託に固有のもので、外国ETFには適用されません。
QQQIはタコ足配当か|ROCほぼ100%でも「監視」で済ませている理由
「ROCが100%=元本を取り崩して配っている(タコ足)」と読むのは早すぎます。
判断の分かれ目は、分配後にNAV(純資産価値)が下がり続けているかどうかです。分配を出しながらNAVが維持・上昇しているなら、実質的にはオプション料と値上がり益から配れています。QQQIは現時点でNAVが上昇しており、私は「タコ足」ではなく「監視」に分類しています。

ROCを調査したカバードコール6銘柄のうち、オプションを直接売るタイプの4銘柄を実害の警戒順に並べると、CEPI>AIPI>QQQI>SPYIです。もっとも健全なのはSPYI、警戒が必要なのはCEPIとAIPI。QQQIはその中間です。残るJEPI・JEPQはROC比率がほぼ0%で、そもそもタコ足の議論の外にあるため、この並びには入れていません。
この判定は感覚ではなく、6銘柄すべての公式19a-1を1つずつ確認して出しました。調査の全文は「カバードコールETFはタコ足配当か」にあります。QQQIの分配金の中身を本気で確かめたい人は、必ず読んでください。
QQQIとSPYI・JEPQの違い|どれか1つなら何を基準に選ぶか
検索でよく並べられる3銘柄の違いを整理します。
- QQQI:ナスダック100が対象。値動きは大きく、利回りも高い。NEOS運用
- SPYI:S&P500が対象。値動きは相対的に小さい。ROCの健全性は調査した6銘柄で最良。NEOS運用
- JEPQ:ナスダック100が対象だが、JPモルガン運用で戦略の作りが違う
ざっくり言えば、値動きの幅を受け入れて利回りを取るならQQQI、安定を優先するならSPYIです。私はQQQI 220株・SPYI 95株・JEPQ 65株を同時に持っており、どれか1つに寄せていません。理由は、どの戦略が長期で残るかまだ判断できていないからです。
QQQIとSPYIの数字を並べた比較は「QQQI・SPYI徹底比較」に、指数そのものとの比較は「QQQI・SPYI・JEPI・JEPQとS&P500・NASDAQを比較」にまとめています。
QQQIを買う前に知っておきたい3つの注意点
正直に書きます。
1. 上値は取れない
ナスダック100が急騰した局面では、QQQIはついていけません。オプションを売っている以上、値上がり益に上限があります。増やしたい人ではなく、受け取りたい人向けの商品です。
2. 手取りは表示利回りの7割程度
表示される利回り14%は税引前。約28%引かれた後の体感は10%前後です。生活費の計算に使うなら、必ず税引後で組んでください。
3. NISAで買えるかは自分の証券会社で確認する
私の保有7銘柄はすべて特定口座です。JEPI・JEPQはNISAの成長投資枠の対象外でした。米国ETFがNISAで買えるかどうかは証券会社ごとの対象商品リストで決まります。「米国ETFだから買えるはず」という思い込みで注文しないでください。
楽天証券での具体的な買い方は、QQQIの購入画面を使って「楽天証券でカバードコールETFを買う方法」で手順を解説しています。
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まとめ:QQQIとは何かを、220株の実額でもう一度
- QQQIとは、ナスダック100のカバードコールETF(NEOS運用、分配は毎月)
- 直近分配0.6572ドルから単純計算した利回りは年約14%(税引前)
- 私の220株は税引前144.58ドル→手取り103.70ドル。約28%引かれる
- ROCはほぼ100%だがNAVは上昇中。タコ足ではなく「監視」段階
- 保有220株・取得総額1,892,424円・評価損益+112,402円(+5.94%)
いま含み益が出ているのは、たまたま買った時期が良かっただけです。数字が悪くなったときも同じように公開します。保有全体の状況は「私の資産運用ポートフォリオ公開」で毎月更新しています。
よくある質問(FAQ)
Q. QQQIとは一言でいうと何ですか?
A. ナスダック100を保有しながらコールオプションを売り、その代金を毎月分配するETFです。運用会社はNEOS。値上がりを狙う商品ではなく、値上がりの一部を毎月の現金に変える商品です。
Q. QQQIの分配は毎月ですか、毎週ですか?
A. 毎月です。毎週分配に変更されたのはAIPIとCEPIで、QQQIは含まれません。
Q. QQQIの利回りは何%ですか?
A. 直近の1株0.6572ドルを12倍し、株価56.36ドルで割ると年約14.0%です。ただし分配額は毎月変わるため、確定した利回りではありません。税引後は約10%が目安です。
Q. QQQIはタコ足配当ですか?
A. 分配のROC比率はほぼ100%ですが、NAVが上昇しているため私は「タコ足」ではなく「監視」に分類しています。6銘柄の公式開示を調べた結果はこちらの記事にまとめました。
Q. QQQIの分配金はROCだから日本でも非課税ですか?
A. いいえ。ROCの課税繰り延べは米国の投資家の話です。日本の居住者が特定口座で受け取る場合、ROC100%でも全額が配当として課税されます。私の実績で税引前144.58ドルから40.88ドル(約28%)が引かれました。
Q. QQQIとJEPQはどちらがいいですか?
A. どちらもナスダック100が対象ですが、運用会社と戦略の作りが違います。私は両方を保有しており、片方に寄せていません。数字の比較はこちらの記事を参照してください。
Q. QQQIは日本の証券会社で買えますか?
A. 買えます。私は特定口座で220株を保有しています。楽天証券での注文手順はこちらの記事で画面付きで解説しています。NISAで買えるかは証券会社の対象商品リストで確認してください。
免責事項
本記事は筆者(航海)の個人的な調査と体験を記録したものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記載の数値は自分の口座画面およびNEOSの公式19a-1通知など2026年7月時点の情報にもとづくものであり、確定値ではありません。分配金・株価・基準価額・利回り・為替レートは変動し、元本は保証されず、将来の成果を保証するものでもありません。投資は自己責任でお願いします。最新かつ正確な情報は、必ず運用会社および証券会社の公式情報でご確認ください。

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