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個性派カバードコールETF解説|AIPI・CEPI・453A・TLTXを徹底解剖

個性派カバードコールETF解説:AIPI・CEPI・453A・TLTXを徹底解剖

これまでの記事では、JEPI・JEPQ・QQQI・SPYIといった主要なカバードコールETFを解説してきました。

今回は少し個性的な4つのETFを紹介します。

  • AIPI:AI関連株に特化した超高配当ETF
  • CEPI:暗号資産関連株に特化した超高配当ETF
  • 453A:東証上場・円建ての債券カバードコールETF
  • TLTX:米国上場の超長期米国債カバードコールETF

これらはJEPIやJEPQとは異なる「個性」を持つETFです。仕組みと特徴をしっかり理解した上で投資判断をしてください。

目次

AIPI:AI関連株×カバードコール

基本情報

  • 正式名称:REX AI Equity Premium Income ETF
  • 運用会社:REX Shares
  • 設定日:2024年6月
  • 投資対象:AI関連企業株
  • 分配利回り:約35〜38%
  • 分配頻度:毎月
  • NISA対象:対象外

AIPIとはどんなETFか?

AIPIは、AI関連株に投資しながらカバードコール戦略で毎月分配金を生み出す「成長テーマ×インカム収入」を融合したETFです。

投資対象となる主なAI関連企業:

  • NVIDIA(半導体・AI)
  • Microsoft(クラウド・AI)
  • Alphabet(Google・AI)
  • Meta(AI・SNS)
  • Amazon(クラウド・AI)

AIPIの強み

① 超高水準の分配利回り

AIPIの分配利回りは約34.80%という驚異的な水準を示していますが、これは主にオプション収入によるものです。

② AI革命の成長を取り込める

AI産業は今後数年間で爆発的な成長が予想されており、生成AI・機械学習・自動運転・ロボティクスなど、様々な分野で革新的な技術が生まれています。AIPIはこれらの最先端技術を開発・提供する企業群に分散投資することができます。

AIPIの弱み・注意点

① 分配利回りの高さには理由がある

分配利回り約35〜38%は非常に魅力的ですが、AI株特有の高いボラティリティ(価格変動の激しさ)があります。カバードコールの分配金はボラティリティと連動するため、株価の上昇も制限されます。

② 運用歴が短い

2024年6月設定と歴史が浅く、様々な相場環境での実績がまだ限られています。

③ 元本の減少リスク

超高配当の一部は元本を取り崩して支払われる可能性もあります。長期保有時の元本維持には注意が必要です。

CEPI:暗号資産関連株×カバードコール

基本情報

  • 正式名称:REX Crypto Equity Premium Income ETF
  • 運用会社:REX Shares
  • 投資対象:暗号資産関連企業株
  • 分配利回り:約40〜42%
  • 分配頻度:毎月
  • NISA対象:対象外

CEPIとはどんなETFか?

CEPIはAIPIと同じREX Shares社が運用する、暗号資産(仮想通貨)関連企業に特化したカバードコールETFです。

重要な注意:CEPIは暗号資産(ビットコイン・イーサリアム等)そのものに投資するわけではありません。暗号資産のマイニング会社・取引所・ブロックチェーン関連企業の株式に投資しています。

  • コインベース(暗号資産取引所)
  • マイクロストラテジー(ビットコイン保有企業)
  • マラソンデジタル(暗号資産マイニング)

CEPIの強み

CEPIの直近分配利回りは約41.84%と驚異的な水準です。暗号資産関連株はボラティリティが非常に高いため、オプションプレミアムも高水準になりやすい特性があります。

CEPIの弱み・注意点

  • 4つの中で最もリスクが高い
  • 分配金の変動が激しい(暗号資産市場の状況に大きく左右される)
  • 値動きが読みにくく、安定した収入を求める投資家には向かない
AIPIとCEPIの特徴比較図:超高配当ETFの比較

453A:東証上場・円建て債券カバードコールETF

基本情報

  • 正式名称:iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF
  • 運用会社:ブラックロック
  • 設定日:2025年11月
  • 投資対象:米国長期国債(20年超)
  • 分配利回り:約8〜10%
  • 分配頻度:毎月
  • 上場市場:東証(円建て)
  • NISA対象:対象外

453Aとはどんなカバードコールか?

453Aは長期米国債(残存期間20年超)に投資しながら、カバードコール戦略によって高い分配金収入を目指すETFです。

仕組みをシンプルに整理すると:

  1. 米国長期国債(TLT)を保有する
  2. 毎月2%アウト・オブ・ザ・マネーのコールオプションを売却する
  3. 債券の利息収入+オプションプレミアムを毎月分配金として還元する

453Aの強み

  • 東証上場・円建てで日本人投資家が買いやすい
  • 株式と異なる値動きでポートフォリオ分散に有効
  • 世界最大の資産運用会社ブラックロックが運用する安心感

453Aの弱み・注意点

  • 金利上昇局面では元本が減少するリスクがある
  • 設定が2025年11月と非常に新しく運用実績が限られる
  • NISA対象外

TLTX:超長期米国債×週次カバードコールETF

デュレーションとは?

TLTXを理解する上で「デュレーション」という言葉が出てきます。デュレーションとは、債券投資において「金利変動に対する価格の敏感さ」を表す指標です。

わかりやすく例えると…ギターの弦のようなイメージです。

  • 弦が長い(デュレーションが長い)→ 金利が少し変わるだけで価格が大きく動く
  • 弦が短い(デュレーションが短い)→ 金利が変わっても価格への影響が小さい

TLTXは「約20年のデュレーション」を目標としており、長期債券の中でも特に金利変動の影響を受けやすい商品です。ただしカバードコール戦略によるオプションプレミアム収入が、この金利リスクを一部カバーする設計になっています。

デュレーションとは?ギターの弦でわかりやすく解説

基本情報

  • 正式名称:グローバルX 超長期米国債・カバード・コール ETF
  • 運用会社:Global X(Mirae Asset)
  • 設定日:2025年7月
  • 投資対象:超長期米国国債(約20年デュレーション)
  • 分配利回り:約19%
  • 経費率:0.29%
  • 分配頻度:毎月
  • 上場市場:米国(ドル建て)
  • NISA対象:対象外

453AとTLTXの最大の違い:オプションの頻度

453Aが月次オプションを売るのに対し、TLTXは週次オプションを売ります。

  • オプション頻度:453A 月次 / TLTX 週次
  • 上場市場:453A 東証(円建て) / TLTX 米国(ドル建て)
  • 分配利回り:453A 約8〜10% / TLTX 約19%
  • NISA:453A 対象外 / TLTX 対象外
  • 経費率:TLTX 0.29%
453AとTLTXの債券カバードコールETF比較図

週次オプションのメリット

毎週プレミアム収入を積み上げるため、月次より多くのプレミアムが得られる可能性があります。また週次の短期オプションは月次より価格変動の影響を受けにくく、相場環境に柔軟に対応できます。TLTXは週次で獲得するプレミアムの約75%を毎月分配する予定です。

TLTXの強み

  • 週次オプション戦略により453Aの約2倍の分配利回り(約19%)を実現
  • 経費率0.29%はカバードコールETFの中でも低水準
  • 1週間物コールオプション売却による金利感応度の緩和

TLTXの弱み・注意点

  • 設定が2025年7月と非常に新しく実績データが限られる
  • 米国上場のためドル建て(為替リスクあり)
  • NISA対象外
月次オプションと週次オプションの違い説明図

4つのETFまとめ比較

  • AIPI:ベース資産 AI関連株 / 分配利回り 約35〜38% / リスク 高い / 上場 米国 / NISA 対象外
  • CEPI:ベース資産 暗号資産関連株 / 分配利回り 約40〜42% / リスク 非常に高い / 上場 米国 / NISA 対象外
  • 453A:ベース資産 米国長期国債 / 分配利回り 約8〜10% / リスク 低い / 上場 東証(円建て) / NISA 対象外
  • TLTX:ベース資産 米国長期国債 / 分配利回り 約19% / リスク 中程度 / 上場 米国 / NISA 対象外
個性派ETFのリスクと利回りのマトリクス図

どのETFが向いているか?

AIPIが向いている人

  • AIの成長を取り込みながら高配当も受け取りたい人
  • 高いボラティリティを許容できる人

CEPIが向いている人

  • 暗号資産市場の成長に期待している人
  • 超高配当を求めリスクも許容できる人
  • ポートフォリオの一部として少額で取り入れたい人

453Aが向いている人

  • 円建てで手軽に投資したい日本人投資家
  • 株式と異なる値動きで分散を図りたい人
  • 安定した配当収入を求める人

TLTXが向いている人

  • 453Aより高い利回りを求める人
  • 週次オプションの効率性に魅力を感じる人
  • 453Aと組み合わせて債券カバードコールを充実させたい人

私の考え方

この4つのETFの中で私が最も注目しているのはTLTXです。

  • 453Aの約2倍となる約19%の分配利回り
  • 週次オプションによる効率的なプレミアム収入
  • 低い経費率(0.29%)
  • 株式系カバードコールETFとは異なる値動きによる分散効果

現在保有している債券をQQQIなどのカバードコールETFに切り替えていく計画の中で、TLTXは債券の代替として毎月高い配当収入を生み出す手段として検討しています。ただし設定から間もないため、引き続き運用状況を見守りながら慎重に判断していきます。

まとめ

  • AIPI:AI成長×超高配当・リスク高・利回り約35〜38%
  • CEPI:暗号資産×超高配当・リスク非常に高い・利回り約40〜42%
  • 453A:安定債券・円建て・利回り約8〜10%
  • TLTX:債券×週次高配当・利回り約19%

超高配当のAIPI・CEPIは「夢を買う」感覚で少額から、453A・TLTXは「安定収入の柱」として活用するのが賢い使い方といえます。

次回はいよいよカバードコールETFシリーズの総まとめとして、ポートフォリオの組み方を解説します。

航海(こうかい)

免責事項

当ブログの情報は筆者個人の経験・見解にもとづくものです。数値データは参考情報であり、将来のリターンを保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いします。

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この記事を書いた人

40代でFP2級・簿記2級を取得。FXで数百万円の損失を経験後、正しい資産運用に切り替え、カバードコールETFの配当収入でFIREを目指しています。このブログではリアルな資産運用の軌跡を発信しています。

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